【過去日記】零號琴読み始めました(2019.09.20.)

【タイムスリップ忘備録:2019.09.20.の記録


零號琴読み始めました(2019.09.20.

「零號琴」飛浩隆著(早川書房)
2019年7月第50回星雲賞日本長編部門を受賞
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活字が脳に染み込み、巧みな文章に想像力を鍛えられる。
硬派なSF的世界観と伝統的アニメ的要素が殴り合う。
脳味噌に知的な刺激があって、気持ちいい。笑
(脳が喜んでいるって感じること、ありませんか?)
さわりで主人公が宇宙船で大富豪に口説かれているところとか、
「SFが始まったーー!」と、様式美にワクワクしました。





専門用語というか、SF小説の作法的なものだと思うのですが、
この物語のこの世界の中だけの用語が多く、
それを覚え、理解することが必要で、ハードルが高いです。
マンガを描く者の視点だと、読者に優しくない。読者がついてこない。
という問題点に見えるのです。
しかし星雲賞を取っているということから、SFの分野ではそこが、
"想像力の高さ”であったり、今、ここでは”ない”世界への没入度として、
評価されているのでしょう。
"理解できたら嬉しいし面白いんだ"
という、知的遊戯。



  さて、「零號琴」というタイトルから、
楽器にちなんだ物語なんだろうと推測されます。
その通りで、宇宙の各地に建物大の変な楽器がたくさんある世界。
楽器を演奏する者の物語。

琴には弦があり、弦を弾くと弦はしなり音が生まれる。
音は空間をゆらぎ伝わる。
この”弦”や”ゆらぎ”は音楽用語だけれど、宇宙科学の分野でも使われることがある。
「超弦理論」「量子ゆらぎ」
身勝手な発想の飛躍によって、
この楽器と音楽とSF的宇宙科学が融合した物語に
淡い期待を抱いたのだけど
そうは問屋が卸さない。
誰かが奏でる弦楽器が宇宙や時空へ干渉する
そんな想像力の羽を広げてみたい。
つまり、誰か書いて。笑









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イラストレーター・マンガ家:瑞絵-mizue-
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