【タイムスリップ忘備録:2019.10.29.の記録】
ジョーカー見てきた。
賛否両論で賑わっていたので、気になって映画館へ。
もっと観た後テンション下がるかと思ってたけど、
面白かったです。
ただ、映画のテーマのどこに着目して見るのか、
それによって全然違う見え方をしてくると思う。
それが賛否両論の原因なのだけど。
主人公であり、のちにジョーカーとなる
社会的弱者の青年・アーサーのどこに着目するかでも変わる。
この物語を「面白い」などと言うと
悪趣味な人間だと思われる風潮があるので、
どこが面白かったか残してしおこうと思う。
悪趣味な人間だと思われる風潮があるので、
どこが面白かったか残してしおこうと思う。
◆
まず、この物語は主題が複雑なので、1つに絞ることにした。
それは、この物語の中で主人公であるアーサーの、
「抱える問題が解決するのか」
ということ。
ひたすらそこに注目して鑑賞する。
アーサーはコメディアンになるという夢を追う青年で、
他人に理解されたい(愛されたい)と切望している。
(これが彼の抱える問題である。)
他人に理解されたい(愛されたい)と切望している。
(これが彼の抱える問題である。)
しかし彼は現実に痛めつけられ絶望し、妄想と憤怒に突き動かされ、
ジョーカーとなっていく。
彼の怒りと比例するかの様に起こる惨事は、
社会に痛めつけられ、重い重しと鎖でがんじがらめになっていた
彼自身の意識のベールを何枚も脱がせていく。
ジョーカーは軽やかなステップで踊る。
重しを脱ぎ捨てて、どんどん軽くなっていく。
ラストの病院のシーンで彼は
「君には理解できないさ」
とカウンセラーに笑ってみせる。
「理解されたい」と切望していたアーサーが
自分のことなど誰も"理解できない"
という境地に辿り着いていた。
悲しくもシニカルな着地点だ。
アーサーは、
「理解されなくていい」
という答えを見出したのだ。
それは、
今まで自分の存在意義を他人に求めていた彼が、
自分を自分で認めたということ。
まさに、他人に自分の評価を委ねるな!
というやつ。
その後、病院でおどけながら追いかけっこをする彼は
“I used to think that my life was a tragedy,
but now I realize it’s a comedy.”
人生は悲劇だと思っていた。だが、これは喜劇だ。
but now I realize it’s a comedy.”
人生は悲劇だと思っていた。だが、これは喜劇だ。
このセリフを体現している。
喜劇=comedy
あれ?
もしかしたら彼の夢は叶ったんじゃない?
"コメディアン"になれたんじゃない?
これは皮肉な物語なのだ。
そして、こういった主題が幾重にも重なり、
始まりに問題が示され、終わりにひねくれた答えがある。
それらをお洒落な映像と演技、音楽が彩る。
そりゃ、面白いでしょう?
最後に、
実はダークナイトのジョーカーのファッションが好きだ。
紫のベルベットのコートにグリーンのベストがマジお洒落。
パイソン柄のワイシャツにネクタイもカッコイイ。
お洒落オブお洒落、優勝!
お洒落オブお洒落、優勝!
おまけに2011年に描いたジョーカー置いておきます。
(しかもモノクロ笑)
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